住宅を建てる時にお客様と打ち合わせをしているといくつか山場があるのですが、1番盛り上がるのはキッチンの打ち合わせ。ショールームでの打ち合わせのは半分くらいはここで使っていると言っても過言ではありません。
キッチンの打ち合わせも色や形等こだわりポイントはあるのですが、実は皆さん迷われるのが「素材」なんです。特にワークトップと言われる天板とシンクをどの素材にするか、毎日使う場所なのでこだわりたいところですよね。
実際に天板とシンクにどんな素材が使われているかというと
・ステンレス系
・人工大理石系
大きく2種類の素材が使われています。
ステンレスはサビが発生しづらい金属です。昔から使われていますが、磨き傷など光が当たると目立ってしまうので使う人が減ってきたのですが、最近は表面に小さな凸凹をつけたエンボス加工という仕上げで傷がつきずらくしたり、ヘアラインという髪の毛の細さの擦り傷をわざとつけて傷自体が目立たなくなるような仕上げやバイブレーションという模様をつける技術も発達しているので、見た目も金属の無機質な感じが好きな人には好まれると思います。
一方人工大理石は最近主流で、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などを使って石のような風合いの天板やシンクとして使われています。こちらは配合する素材によってさまざまな色や模様の天板になるので、個人的な感覚にはなりますが8割くらいのお客様が人工大理石の天板を使われている印象です。
ここで打ち合わせの時によく出る話が「天板とシンクのつなぎ目を無くしたい」というご要望。
1番多いのが人工大理石の天板とステンレスのシンクを組み合わせた時に出来るつなぎ目、これを無くしたいというご要望が本当に多いのですが、実は異素材同士だと必ず段差が出来てしまいます。
・人大天板とステンレスシンク
これがステンレスの天板とステンレスのシンクだとプレス(型押し)の一体成型で、つなぎ目の無いステンレス天板が出来上がります。
・ステンレスの天板とシンク
人工大理石の場合は天板とシンクを別々に作るのですが、接着した後に接合部分を研磨してツルツルにするので、やはりつなぎ目の無い天板を作ることが出来ます。
・人工大理石の天板とシンク
素材ごとに特徴が違いますし、お手入れ方法も変わってきます。
自分にあった素材を探すのも楽しいですが、わからないことがあればいつでもご相談くださいね。